つめくさ保育園の保育理念 ~私たちが大切にしたいもの~

保育理念

つめくさ保育園は、シュタイナー教育の人間観をベースにしています。

すべての子どもの中に、素晴らしい魂の本質が隠されています。それを、宮沢賢治は「天の才」と言いました。個々の子どもの本質が、その子の人生の中で輝きを放ち、美しい旋律を響かせながら歩んでいけるよう、私たち大人は愛情と敬意をもって、子どもの成長を支えていきます。

つめくさ保育園の4つの柱

① 子どもが愛され大切にされている

② 日々くり返される、ゆったりとした時間の流れ

   ~リズムある一日のくらし~

③ 安心できる、心温まる場である

④ 子どもの運動と遊びのための環境づくり~主体的な遊びと運動~

① 子どもが愛され大切にされている

つめくさ保育園では、一人一人の子どもを担当する保育スタッフが愛情と責任をもって関わることで信頼関係を築いていきます。 いつも決まった大人が、愛情をもってその子どもに寄り添い、優しい声掛けや丁寧なお世話を通して信頼関係を築きます。

安定した信頼関係を築くという事は、“自分は愛され大切にされている”、“生まれてきてよかった”、という根源的な自己肯定感を持つことにつながります。その自己肯定感をもとに、人への信頼、世界への信頼をもつことができます。そして、自信をもって自分の人生を歩んでいけるようになるのです。

子どものための最善の利益を追求しながら、愛情と思いやりを持った大人のお世話の中で、その子の人生の基盤が築かれていきます。 この自己肯定感の基にある信頼が、この時期の子どもにとって最も重要だと言って過言ではありません。

<信頼のための家庭との連携 ~ともに学ぶ姿勢~>

子どもは人とのかかわりの中で、成長発達していきます。私たち保育者は、 家庭と連携 しつつ、 共に子どもを育てるパートナーとして保護者との関係性を丁寧に育みながら、子どもにとって最良の保育を目指して、常に学んでいきます。

誰でも、子育てに迷うのは当然です。 私たちは保育の専門家として 、 家庭の中で大切にしている子育て多様な子育てを尊重し保護者との共感を大切にしな がら、子育て支援に取り組みます。

仕事をしながら、子どもを大切にシュタイナー教育で育てたい、そういう想いを持つ保護者と共に、子どもを育てていきます。

② 日々くり返される、ゆったりとした時間の流れ

~リズムある一日のくらし~

呼吸、脈拍、睡眠と覚醒など私たちの体内リズムは、自然界のリズム~朝と夜、四季のリズム~と関係しています。私たちの体も自然界の植物も、生命あるものは全て、この大きなリズムに影響されています。リズムは繰り返し対極の中でバランスをとっています。小さな子どもの生活リズムは、個々に違ってきます。一人ひとりの生活リズムに合わせながら、子どもの日常を支えていきます。

睡眠・遊び・食事など生活リズムが整うことで、子どもは安心と信頼をもって暮らすことができます。免疫ホルモンが増し健康が得られるようになります。

③ 安心できる、心温まる場である

0歳から3歳までの乳幼児は、その子の家族や身近な大人にすべてを委ね信頼しています。ある意味、善いもの悪いものを丸ごと受け取ってしまいます。そのため、 私たちは、 子どもの周囲にあるものは、すべて喜びに満ちたもの、温かく愛情あふれる安心できるものであるよう、環境に十分配慮した保育を心掛けます。

<自然とともに暮らす~美しいお庭>

保育園のお庭には、色とりどりの美しいお花と木々やハーブ、自然農の野菜が育ち、様々な虫や小鳥が遊びにやってきます。子どもたちは、毎日この美しいお庭でたっぷり遊んだり、またお部屋の中からも眺めたり、日々の生活の中に自然界を取り入れています。

<安心できる食事>

その土地で採れた生命力のある野菜や穀物を中心に、安全な食材を厳選し、シンプルで体に優しい給食おやつを愛情込めて丁寧に手作りしています

<自然素材のおもちゃ>

遊びのお部屋には、子どもの成長発達に合わせた自然素材の木のおもちゃ・羊毛やコットン、シルク布などで作った手作りのおもちゃや人形があります。子どもたちは、それらに触れることで様々な手触り、柔らかさやぬくもりを感じ取ります。

④ 子どもの運動と遊びのための環境づくり

   ~主体的な遊びと運動~

子どもは、保育園の中で愛情ある大人のお世話を通して信頼関係を深めると、やがて主体的に遊びへと向かっていきます。

<室内>

子どもの発達に合わせた遊具で遊びます。

つかまり立ちをしたり、歩いたり、よじ登ったり、ジャンプをしたり、自発的に体を動かしながら、この時期に大切な感覚器官にアプローチしていきます。

わらべ歌や優しい雰囲気の歌遊び・手遊びなどを通して、微細運動を育み、静けさと響きの中で子どもの内なる感覚器を育みます

<戸外>

多摩川までの道のりを歩いたり、土手や木を登り降りたり、バランスをとったり、主体的に体を動かすことで子どもは身体の使い方を学び、自分の身体に対して信頼を持てるようになっていきます

自然界の中で土や砂、水や泥、虫や植物などたくさんのものに触れることで、大地と繋がりこの世界に対する信頼感を持てるようになります