つめくさ保育園の春のお食事
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つめくさ保育園では、子どもたちが季節ごとの旬の食材を美味しく味わえるように、調理スタッフが心を込めて給食を準備しています。
春の味わいを給食に・・・
『小松菜や蕪、大根の味わいの中にも、真冬とは異なる独特の風味が立ち昇ってきます。辛子を連想させる少しピリリとした風味や、土の香りにも似たほろ苦みや渋み…、それらは重たい身体を揺り動かすように目覚めを促す味わいです。
辛みや苦み、渋みは余り好まれる味ではありませんが、ある種の薬効を有していることが多いものです。中医学やアーユルヴェーダなどでは、それらの味は粘液を減少させ身体を引き締め、身体の浄化を促すと言います。春は自然界の浄化の季節なので、私達も自然とこれらの味を求めるのかもしれません。
この節の様々な柑橘類もまた春の味わいです。胸の奥を広げるようなフレッシュな香りと甘酸っぱい味覚は、身体も心も明るく照らしてくれるようです。柑橘類が持つケセルチンというポリフェノールの一種は、抗酸化作用が高く抵抗力増強によいと言われています。また、これには抗炎症作用に由来する痒みを減少させる働きもあるので、花粉症や各種のアレルギー症状を緩和させたりもするようです。
春の訪れを食事の中にも感じ、それがまた健やかな心と身体を育てるように、わたし達もお食事作りに励みたいと思います。』 (調理スタッフ)