「食べる」こと ~つめくさ保育園の食事の方針~

自然の恵みに育てられた食べ物の生命力は健康な体と心を育みます。

動物性たんぱく質を使わないつめくさ保育園の給食。旬の食材を取り入れた身体にやさしいメニュー。

子どもに安全な、野菜や穀類による手作り給食

 

厳選された 安全な食材。愛情を込め丁寧に手作りしています。

有機野菜を中心に、安心できる美味しい食材を厳選して使っています。食材のおいしさを充分に味わえるように、味付けはなるべく薄めに・・・。子どもたちは、蒸した人参を調味料をつけずに「あまいね~」とニコニコ顔で食べています。

丁寧に愛情をこめて手作りされた給食・おやつ。温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、作り立てを子どもたちに食べてもらいます。

本物のおいしさがわかる味覚は、この時期から育ちはじめて、その子の一生を豊かにしてくれます。

動物性たんぱく質、卵、乳、小麦を使わない給食を提供しています。

身体を作っている時期の乳幼児期には、なるべく消化しやすいことを目的に、胃腸に負担がかかりやすい動物性食材は使っていません。大豆製品をはじめ、雑穀・豆類を多く取り入れ、たんぱく質、ミネラル、ビタミン類、鉄分の摂取に配慮しています。

小麦の代わりに、米粉やライ麦粉、雑穀の粉などを使います。お誕生日会のケーキも、米粉などで作ります。

ごはんは3分搗き米に、 押麦、ひえ、きび、あわ などを混ぜた雑穀ごはんです。雑穀は、「大地の母乳」といわれるほど、乳幼児にとってバランスのとれた栄養素が豊富に含まれています。

ひとりひとりに合わせた、きめ細やかな給食です。

少人数の保育園の特色を生かし、子どもたち一人ひとりの食に関する特徴( 食べる量や食感、苦手な食材など )を個別に把握しています。その上で、同じメニューの中でも、調整できるところはその子の特徴に合わせて個別に調整し、子どもたちが食べやすく楽しく食事ができるよう心がけています。

米粉を使ったお誕生日ケーキ。苺がたくさんのっています。

お誕生日会には、甘いものが好きな子、塩味が好きな子、それぞれの子どもが喜ぶお誕生日会メニューをつくります。

離乳期の子どもには、季節や気候も含めて、きめ細かく対応し、ひとりひとりに合わせた離乳食を作っています。

リズムを大切にしたメニューと旬の食材を取り入れた季節感のある食事

生活のリズムを体で感じられるように、1週間のサイクルのメニューとなっています。

旬の食材を取り入れて、季節感のある食事を楽しみます。子どもたちは慣れてくると、なじみのあるメニュー、好きなメニューが出るのを楽しみにしています。

<春の一週間のメニューの例> 

曜日 昼食 午後のおやつ
春野菜のチャプチュエ風 雑穀米の佃煮のせ ワカメと豆腐のスープ サツマイモのオレンジソース煮  玄米粉のケーキ 
ゆかりごはん ヒジキと青野菜のグラタン  根菜と海藻のスープ 柑橘  大麦粉のクッキー
雑穀ごはん 金時豆のカレー 根菜の塩もみ 柑橘 もちきびケーキ
雑穀ごはん おからの焼きコロッケ 春野菜の豆乳スープ 柑橘 ライ麦のクッキー
雑穀ごはん 春雨と青菜の甘辛炒め 納豆汁 柑橘 オートミールとおからのボールドーナツ
雑穀ごはん 青菜とゴマと海苔と納豆のふりかけ お豆腐の茶わん蒸し風 お味噌汁 柑橘 コーンミールのマフィン

・午前のおやつには、季節の野菜か果物、もしくはおせんべいにカモミールティーを提供します。

・昼食と午後のおやつには、三年番茶がつきます。

食育 大地の恵みをいただく

「♪大地がつくり お日さまがみのらせた ありがとう 太陽 ありがとう 大地 感謝して いただきます♪」

子どもたちは、 お食事の前に 保育者と一緒に 太陽と大地に恵みを感謝するお歌をうたいます。

そして、季節の折々に、園庭の小さな畑で自然農で育てた野菜を自分たちで収穫して、それをいただきます。

子どもは、保育者といっしょに、はじめは小さなふた葉が、日に日に大きくなっていくのを見て、ジョーロでお水をあげたり、赤ちゃんのような苺やキュウリやお豆やトマトに「大きくなーれ」と声をかけたり、夕方にはお花の蕾に「おやすみ」とそっとかわいい手で包むようにして優しい声をかけたりして育てます。

畑の野菜も草花も虫たちも、みんな子どもたちとつながっています。

自然と人間のつながりを原体験として、体験します。それは、自然を大切にして、感謝していただく気持ちに育っていきます。

折々の季節の行事を大切にしています。