9/29 やまねこ「小さなお人形さんつくり」の様子

小雨の降るなか、9組の親子の方がご参加くださいました。はじまりの会はいつも輪に座って始まります。手遊びをして、おはようのうたをうたって・・・

「きょうはお母さんたちは小さなお人形を作ります。小さなお友だちは、お隣の部屋で遊んで待っていてね」とお話しし、隣室へ連れて行ってくれる教師が先に立ち歌を歌って歩き始めると・・・・
一人、また一人と、小さな子どもたちはお母さんのお膝から離れて隣の部屋へと吸い込まれるように遊びに行きました。

この様子を見守ったお母さん、お父さん方は「びっくり!」「離れたの初めて!」など、驚きの声を上げました。

でも、もちろん後から戻ってきて、また隣に行って、の繰り返しだったのですが、それでも、お母さんという温かな場所から少しでも離れたということは、2,3歳の子どもにとっては大きな冒険となったことと思います。

さてさて。
お母さん方はまず、羊の原毛を触り、においをかいでみました。
それから、今度は今回使うための、羊毛を触ってみました。原毛から、物をつくるために加工されていくプロセスを肌で感じてもらいました。

そして、いよいよ、お人形を作ります。
むすんで、はさんで、巻いて・・・
これで、なんとなくお人形の形になるのが不思議です。

髪の毛や洋服は、カラーの羊毛を使います。
定着させるためにニードル針というものを使います。
安全性や子どもが模倣することを考えたときに、基本的には子どもの前では使わないほうがよい道具です。でも、今回は子どもが行き来する場でもあったので、丁寧に、ゆっくりと、優雅に使っていただくようお願いをしました。

およそお人形を作る時間は40分ほどでしたが、時間はあっと言う間に経ち、まだまだじっくりと作りたいという雰囲気に満ちていました。

子どもたちは隣で遊んだ後、絵本を読んでもらい、また親子で輪になりました。

途中の方もいらしたけれど、生まれたてのお人形をみんなで見合う時間を持ちました。

不思議なことに、同じ色を選んだ方がいたり、全体的に青いお人形、ピンクのお人形が多かったり、大きさも様々でそれぞれの方の味わいが出ていました。

「お人形を作ると、作り手に似るそうですよ」と話すと、「やっぱり・・!」といった声も。

最後に書いてくださったアンケートにも、「お人形を大切にします」という嬉しい感想もありました。

子どもは大人をよく見て模倣します。お母さんがお人形を大切にすれば、子どもも大切に扱います。それは、すべてのことにおいていえることでしょう。

今日の会の最後には、賢治の学校卒業生のお母さんによる、歌のプレゼントと、在校生のお母さん3名の方による、ライアーの時間がありました。

そしておなかのすいた方には、玄米おにぎりと野菜の塩こうじつけ、ケーキの販売が。

心と体と、満たしてくださったら嬉しいです。

ぜひまた足をお運びくださいね。

(文責:幼児部教師)