卒園式

2024年3月23日(土)、卒園式が行われて、10名の園児が巣立っていきました。

当日は雨予報で肌寒い1日でしたが、心の中はぽかぽかとあたたかな気持ちに満たされていました。
式の進行にしたがって次第に晴れ間がのぞいてきたのも、天が祝福してくれているようで嬉しいものでした。

お部屋の中央には、春を感じさせるミモザとチューリップ。
お花を囲むように、在園児が座ります。

場が整ったら、卒園児の入場です。
いつもはラフな服装で泥だらけになっている子どもたちも、今日ばかりはおしゃれな晴れ着。なんだか一段と大きく見えます。

たんぽぽの野原から巣立ってゆく10羽の小鳥の物語。先生が語るお話しが、胸に沁み入ります。

在園児から卒園児一人ひとりにお花のプレゼント。

先生方お一人お一人からの心のこもったメッセージ。

卒園児保護者からのメッセージと、園へのプレゼント。

卒園児手作りのお人形による人形劇は、幸せな物語でした。

みんなで声を合わせて歌った「はる」。
にこにこ笑顔で歌われる「もう春ですよ 春ですよ」のパッセージが、別れの時を告げるようで、少し切ない。

思い出に残る記念撮影。

在園保護者の皆さんからの、詩と記念品のプレゼント。園庭での花道。

銘々お話ししたり、写真を撮ったり。

名残惜しくて、園を出たのは一番最後でした。

教育学専攻の学生時代からささやかに憧れていたシュタイナー教育。

自分の子どもをたんぽぽこどもの園に通わせたくて、思い切って決断した引越し、編入。
たった1年半とは思えない密度の濃い時間で、子どもは大きく変化しました。

でも、一番変化・成長したのは自分なのかもしれない。
これまでは、「自分」が真ん中だった。こうしてあげたい、こうなってほしい……
自分が中心で、本当には子どものことを見ていなかった。
子どもを真ん中に、親と教師が両輪となる。そんな園での生活は、私の在り方を変えてくれたように思います。

子どもは、4月からの新しい生活を楽しみにしています。
園での生活をしっかりと生き切ったからこそ、しっかりと羽ばたけるのでしょう。

幼稚園で過ごしたこの上なく素敵な時間は、子どもにとっても親にとっても、大切な宝物です。

子どもたちの豊かな育ちをともに支えてくださった先生方に、心から感謝しています。

出会いに感謝!

(年長親.K)

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