小さな木のお家

 

お父さんたちとお母さんたちが力を合わせて、
小さな木のお家ができました。

オープン園で販売する木工の手仕事品です。

建築家のお父さんが、まず試作品を作ってくれました。
男らしく、角がしっかり出た精密なものでした。

先生から「もう少し丸みを」とアドバイスをいただき、
お母さんたちがデザインを相談しました。

「ここにアールを出して」
「窓の形も精密でない方がいいね」

シュタイナー幼稚園の手仕事に関わってきた経験が生きてきます。

硬い木の板を電動糸鋸で切り出し、
電動サンダーで丸みを出す作業のために、
建築家のご家庭が休日にご自宅を開放してくれました。
数家族が集まって1日掛かりで作業しました。

その後、平日子どもを園に送り届けてから、
大勢で一斉に紙やすりをかけ、
週末のクラス会後に一部の保護者が残って、
亜麻仁油を塗って仕上げました。

毎回、違うお父さん、お母さんが参加して、
隣り合わせで言葉を交わしているのは楽しい珍しい風景でした。

木工には、お裁縫とは違ってダイナミックな楽しさがあります。
一方で、細やかに気を配るべきポイントもあるようです。

接着剤やワックスは何が良いのか?

紙ヤスリは何番と何番を、どう使うのか?

家と玄関のドアを蝶番(皮)でつなぐには、
どのタイミングで接着剤を使うのか?

要所要所でプロのアドバイスがあったおかげで、
とても素敵に出来上がりました。

そうそう。
大人たちが電動糸鋸や電動サンダーで木工していたら、
子どもたちが木の切れ端を見つけてきて
紙ヤスリでせっせと木磨きを始めました。

「それはそうね。
大人が道具を使っている姿は、格好いいものね。」

とクラス担任の池田先生が笑顔で代弁してくださいました。

9月21日のオープン園が近づいて来ました。

軽食や焼き菓子、手仕事品や書籍、
みつろうクレヨンなどの販売、
宝石探しや木磨きの体験ブースが並びます。

是非足をお運びください。
そして、一緒に楽しく作業をしてきた
私たち保護者の雰囲気にも、目を向けてみてくださいね。

(年長 保護者)