夏祭り

待ちに待った夏祭りは、あいにくの雨で室内での開催になりました。

それでも、年少の子どもたちにとっては、初めての夏祭りでドキドキです。

いつもとは違う浴衣姿で、家族と手をつないで園に向かいます。
室内に入ると、薄暗くされた部屋の真ん中には、保護者の方が持ってきてくれた大きな大きなスイカ。そして、先生からはスイカにまつわるお話。子どもだけではなく、保護者もその話に引き込まれて、静かに聞き入ります。
お話が終わると、お楽しみの時間が始まりました。
想像していたような、にぎやかないわゆる「夏祭り」ではなくとても厳かな、静かで落ち着いた雰囲気の夏祭り。時間がゆったりと流れていきます。

事前に、夏祭りでは地水火風の体験をすると聞いていましたが、その一つ一つを子どもと一緒に味わうことができました。


まずは、地。タライに入った砂の中には、小さな小さな宝石が隠れています。子どもたちは、そこに小さな手を入れ、宝石を探します。


次に、水。水に浮かんだ色とりどりの夏野菜を、すくいます。これが年少さんにはなかなか難しくて、頑張る姿。

そして、風。保護者の方々で作った風車を、子どもたちは嬉しそうに一つずつ手にして、部屋を思いっきり走ります。保護者も走ります。保護者が部屋の中を走ると、すごい迫力です。子どもたちも、無邪気に走るお父さん、お母さんを見て大喜び。


最後に、火。和紙で作られた綺麗な提灯に火をともし、その周りを盆踊り。お友達と一緒に踊りたい子、お母さんにぴったりとくっついていたい子。みんなそれぞれ、楽しみました。

全ての体験が終わると、お帰りの時間です。それほど長い時間ではないはずなのに、ずいぶん長かったように感じました。子どもたちも、大満足。お土産に、大きなスイカとじゃがいもをいただいて、手を繋いで帰りました。
帰ってからも、提灯に火を灯したり、すくってきたお野菜を食べたり、盆踊りを踊ったりと、夏祭りの余韻をたっぷりと楽しむことができました。

入園してまだ4ヶ月。
最初の1ヶ月、朝は泣き声が信号の先まで聞こえていたのに、今では「ばいばい」と言えるようになりました。先生のことも、お友達のことも、園のこともたくさんおしゃべりしてくれるようになりました。子どもの心も身体も、この4ヶ月間で大きく成長したんですね。夏祭りの様子を見て、実感できました。
夏祭りで一区切りして、ここからは夏休み。夏休みが明けるのが、今から親子ともども、ワクワクしています。

(年少保護者 T)

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