わたげ日記 特技編 Y家の場合

*このブログは、在園家族の日常にスポットライトを当てたシリーズです。たんぽぽこどもの園の仲間たちの生活を、少しのぞいてみましょう。

もともと物作りが好きな私は、たんぽぽ子どもの園で、憧れだった手仕事を教えていただきながら、日常生活でも自分なりに少しづつ、おもちゃを手作りして息子にプレゼントし続けました。

今回は、その一部をお見せしたいと思います。

まずは、毛糸の編み紐やシルク布を虹色に染めたもの。これは特に息子のお気に入りで、毎日よく遊びに登場します。

海になったり、マントにしたり、宝物を包んだり、お人形のスリングになったりします。

虹色の編みボールや羊毛ボール。これはおにぎりや、りんごになったりします。

園での生活を通して、子供はシンプルな素材があるだけで、無限に遊べるということを知りました。

コロナ禍の自粛期間中、息子と一緒に廃材で作ったドールハウス。

夜、ライトを灯すとあたたかく優しい世界になります。

わからないなりに夜な夜な少しづつ完成させたウォルドルフ人形。

男の子にとっても、お人形は大切なお友達です。6歳の誕生日に、多摩川を眺めながらプレゼントしたのはお馬さん。

気持ちよさそうに空を走らせてくれた後、家にある動物たちの仲間入りしました。

私の手仕事から始まり、少しずつ家族にも変化が起こりました。

それまで手仕事に興味のなかった夫も、焚き火を眺めながら、木の洗濯バサミがつるつるになるまでやすりをかけてくれました。

シルク布を留めてお家を作ったり、お魚にして遊びます。

私が息子にずっと伝えたいと思っていること。

それは、便利な世の中だからこそ、何もないところから何でも創り出していける人になってほしいということ。

そして、完璧に作ることよりも、楽しんで作る時間や想いがとっても大切だということ。

一番伝えたいことは、言葉にしなくてもちゃんと伝わっているようです。先日息子からその思いに応えるようなプレゼントをもらいました。

息子に心からのありがとうを伝えたいです。

(年長保護者 Y)

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