ぼくの卵焼き ~わたげ日記~

*このブログは、在園家族の日常にスポットライトを当てたシリーズです。たんぽぽこどもの園の仲間たちの生活を、少しのぞいてみましょう。

これは、6歳の息子が焼いた卵焼きです。

お手伝いブーム真っ只中である息子のブームを逃すまいと「土鍋での炊飯と卵焼き」をマスターしてもらうことにしました。

このブーム、たまにあるのでその度にトライ。道半ばにして失速を繰り返し、今回見事ゴールしたのです。

絶対に口を挟まない事。
手を貸さない事。

私はこのふたつを胸にしつつ、はじめは側でうろちょろ。気になる事は山程あるけれど、信じて待つ。試される母の忍耐力。

そんな気も知らず、ノリノリで取り組む息子は喜びに満ちた光さえ放っております。

土鍋の炊飯は序盤にマスター。

次に挑戦するのは卵焼き。

返す技と味の試行錯誤を毎日繰り返し、出来上がった卵焼きは、お正月に美味しさを知ったお姉ちゃんの伊達巻の味を目指したあまじょっぱい優しい味に仕上がりました。

ポイントは少しの豆乳。自らの味をも探り当て見事に作り上げました。

この道のりの中には、どんな道具を使うのか、火の加減、水の加減、味の塩梅、洗い物、などなどいくつもの山もありましたが、喜びと共にこれらもしっかりと刻まれたことでしょう。

こんな風に、我が子にお弁当作りの一歩を踏み出してもらいたいと思ったきっかけの一つは、以前東京賢治シュタイナー学校で行われた「弁当の日」というテーマの講演です。

「弁当の日」は、子どもが自分でお弁当を作って学校に持ってくる日。

元公立学校の校長先生だった竹下和男さんという方が2001年から提唱していて、この活動を広げるために今も各地で講演をしています。

そして、私たちに命のこと、子育てのこと、そして人が生きる為の日常の営みについて考えさせてくれます。

今日もお弁当の卵焼きはぼくの卵焼きです!

(年長保護者S)

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