親の学び
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たんぽぽ子どもの園では、親が学ぶことをとても大切にしています。

親が学ぶ?勉強?
入園当初はちょっと不思議に思いましたが、
この親の学びが、子育てをする上で驚くほど大きな助けとなり、たくさんのヒントを頂きました。
学びを繰り返す中で、いつの間にか子育てと、子どもとの日々の生活を心から楽しめる自分に変わっていました。
「子育ては親育て」と言われます。
すっかり大人である私がどの程度成長したのかはわかりませんが、親としての私の中にある何かは育っている、そしてそれは温かく、喜びに満ちたものであることは実感できました。
実際にどんな学びが行われているのでしょう。
親の学びの会では、東京賢治シュタイナー学校の教員鳥山雅代先生がその学びを担ってくださっています。

シュタイナー教育を通して子育てについて、子どもについて、
実に様々な角度から、学んで生きます。
例えば、3、4歳である子どもが、今どのような世界の中にいるのか
成長の段階や、成長に必要なことは何かを学びます。また今は必要ではないことはどんなことかも学びます。
幼稚園での親の学びは、対話形式も取り入れられ、親が日々の子育ての中で困ったこと、疑問に思うこと
それに対してシュタイナー教育の観点から実に多くのヒントを教えていただきます
言葉の掛け方。向き合いかた。細やかで丁寧なやり取りです。
どれも決まり切ったことではなく、ヒントのような投げかけです。
この日の結びに、先生がおっしゃいました。
1日の終わりに、子どものことを振り返る時間を作りましょう。どんな顔をしていたかな?あれ、眉間にシワが寄っていたな?なんでだろう。
答えを出す必要はありません。子どもも眠って、自分が眠る前がいいかもしれません。
ただ思い浮かべる。その時間がとても大切なんです。それは驚くほど、子どもと自分の結びつきを強くし、その関係に変化をもたらします。
思春期になってからも、とても大切なのです、と。
私は1年前にこの園を卒園した、現在東京賢治シュタイナー学校の2年生の親です。
今回、所用と重なり久しぶりに講座にお邪魔して、その時の気持ちを思い出しました。
学校に上がっても親のための講座はあります。どれも素晴らしいです。
しかし、この幼児教育の中での学びは特別なものであった、と改めて感じています。
とても温かく、すっぽりと自分と子どもが混ざり合って共に成長するような、
心から子育てを楽しむ自分に変えてくれるような、本当に素敵な機会です。
東京賢治シュタイナー学校 2年親 K
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