卒園式

3月18日、たんぽぽこどもの園の卒園式が行われました。
春が近づく冷たい雨の中、
集まった保護者の方や先生方のまなざしはとても暖かく、
大きな傘に守られているようでした。

式では、季節を移るごとに歌ってきた歌をみなで歌います。
優しい歌声が、保育室いっぱいに満ちていきました。

教室の真ん中には、ミモザを囲んで11人のお人形が。
そしてその周りには卒園する子供たちが座ります。
教室に並んでいるお人形たちは、まるで卒園する子供たちの分身のよう。
ひとりひとりのファンタジーがあふれ出ています。

たんぽぽこどもの園では、卒園間近になると、お人形の制作が始まります。
それぞれのこどもたちが、自分のイメージをゆっくりと形にしていきます。

長女は毎日毎日、お人形を作ることを楽しみにしていました。

明日は髪の毛をつけるんだ
ベルトは何色にしようかな
服の色はもう決めてるの

お人形作りがすすまなかった日は、

今日は何もできなかった…

と寂しげな様子。

完成した日には、

今日できたよ!早く見せたいな!

と、とても誇らしげに教えてくれました。

長女が作ったのは、梅の小人さん。
そういえば、公園で咲いている蝋梅の匂いをかいだり、
落ちている梅の枝をじっくり観察していました。

梅の小人ってどんなのだろう?

そんな風に考えながら、最後の数週間を過ごしていたのかなと思います。

ゆっくりと丁寧に作り上げられた子供たちのお人形さんたち。
それぞれのイメージとともに、新しい世界への船出です。

これからも 子どもたちの旅が、豊かに彩られた素晴らしいものであふれていますように。

(年長保護者 A母)

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