みんながうれしい「おゆずり会」

たんぽぽこどもの園では、月に一度「親のたんぽぽ広場」と称した親の集まりが開かれています。

親同士のお知らせを共有したり、気になることを相談しあったり。

子供達の過ごすお部屋のすぐ隣をお借りしていますので、子どもたちの声、ゴトゴト、ガタンガタンと、箱椅子を動かして遊んでいるのであろう音が壁越しに聞こえてきます。

「親の広場」はゆったりとした雰囲気の中で、親どうしが知り合う時間ともなっています。

先日は、そんな「親のたんぽぽ広場」と同時開催で、「おゆずり会」がありました。

成長した子どもが着られなくなった服、使わなくなった雑貨などを持ち寄れば、ゆずりたい人も、ゆずり受けたい人も助かります。

集まった「ありがとう」の気持ちは運営費として園で役立てられます。みんながうれしい企画なのです。

今回は、東京賢治シュタイナー学校の低学年の親の方々からも、まだまだきれいな、おさがりのものが届きました。

会ったことのない小学生のおさがりを頂けるなんて…と、胸を熱くする親。

また、この場に参加できていなかったご家庭のことを気にかけて、「きっとあの子にぴったりだね!」と、かわりに選んであげる親の姿にハッとさせられた、という声もありました。

「おゆずり会」はこうして、ちょっとしたことを気にかけ合うことで

子育てが楽しくなり、喜びを循環させたいという気持ちがうまれます。

それが子どもにも伝わっていくものだということを、自然に感じられる場に育っているのかもしれません。

園の先生からの出品には、感嘆の声が上が上がりました。十数年以上前の、かわいいサイズの品々が、時を感じさせない美しい状態で並んでいました。。

大切に保管されていた子ども服を目の前に、「モノ」だけでないあたたかいものが行き来するのを、それぞれが味わった時間でした。

幼児の子供達にはもう小さいかな、という可愛いお洋服たちは、つめくさ保育園へ。たくさんの物たちがこうして、各家庭のもとに受け継がれてゆくのです。

9月17日土曜日に予定されている「オープン園」でも、「おゆずり会」の準備をしたいと思っています。(オープン園詳細は、後日お知らせページに掲載予定です)

年長保護者 F

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