最後の一雫まで

梅雨の曇り空の中、
色とりどりの虹がかかりました。

重たい空気を吹き飛ばす様に、
外では子供たちの元気な声が聞こえてきます。

入園して3カ月、まだまだ慣れない生活の中、
少しずつ親の仕事に関わる内に、
心にからまった糸がほどける感覚を感じています。

「ありのままを表現して」
先輩お母さんからの言葉に、
無心でタライの中に手を入れました。

浮かび上がる美しい模様に心躍らせ、
あっという間に時間が過ぎていきました。

「最後の一雫まで無駄にならないように…」
との言葉を受け、タライの色がほとんど無くなるまで色々なものを染めました。

手に染み付いた色と共に、
大切な心を受け取る一日でした。

年少保護者 I(母)

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