小人さん
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シュタイナー園に通っていると、いつの間にか子供たちの日常の中に登場し始める「小人さん」。子供たちのファンタジーの世界の象徴のような、不思議で愛らしい存在です。
たんぽぽこどもの園の親の活動でも、度々小人さんの人形を作ってきましたが、そもそもこの小人さんはいったいどんな存在なのでしょうか。
この度は、我が園の子供たちをいつも見守って下さっている嶋村先生をお招きして、小人についての講義をして頂きました。
まずは、先生が連れてきて下さった、個性豊かでいきいきとした小人さんたちが次々に登場して、机の上に所狭しと並びます。
お母さんたちからは「可愛い~!」と歓声が上がります。
そんな可愛らしい様々な姿の小人さんたちを紹介して下さりながら、先生のお話は私たちを非日常的なファンタジーの世界に誘ってくださいました。
ウンディーネにサラマンダー・・・自然界にいる地水火風の精霊たちや、白雪姫などの童話に描かれているおなじみの小人たち。話を聞いているうちに、まるで子供の頃に戻ったようで、心が踊りました。
小人という小さな存在がどのような役割を果たしていて、なぜシュタイナー教育では幼児期に親しまれているのか。詳細は割愛しますが、これまで断片的に聞いてきたことの全体像が少し見えてきた気がしました。
子供の玩具だと思っていた小人の人形の背景にある奥深い哲学。
シュタイナー教育は一見とてもシンプルに見えることにも、自然や宇宙に繋がる広く深い世界観があって、人の心身と魂の成長のためのヒントが、散りばめられているように感じます。
大人になるとついつい視野が狭くなりがちですが、時折童心に戻ってファンタジーの世界に意識を向けることも、人生をより豊かに生きるヒントなのかも知れません。
嶋村先生が「お子さんのお話に耳を傾けてくださいね。お子さんには小人が見えているかも知れませんよ」とおっしゃっていました。
そんなお話を聞いたことを知ってか知らずか、その翌日子供が突然「ねえママ、知ってる?ママの心の中にはドアがあって、そのドアを開けると小人さんがいるんだよ」と教えてくれました。
私たち大人の心の中にも、小人さんはいてくれるのかも知れません。
(年長保護者 W)
[ 親の活動 ]