新電力に切り替えました!
東京賢治シュタイナー学校は、電気の供給契約先を、再生可能エネルギー調達比率100%を目指す電力会社に切り替えました。保護者の提案から始まったこの切り替えは、“親と教師が作る学校”である本校の特徴的な取り組みの一つです。
2016年4月に「電力自由化」がスタートし、保護者の中から、学校で使う電気について、環境への負荷がより少ない電気を調達・供給している会社との契約に切り替えようとの提案の声があがりました。そして教師会で、教育課程で地球環境問題にも取り組む中、大人たち自身のあり方として、自らが使う電気についても、きちんと見直していくべきとの方向性が確認されました。
そこで、電力会社の選定のために、保護者のチーム「学校の電力を考える会」が立ち上がりました。各社の資料を収集して検討し、外部から講師を招いて勉強会を開くなどした上で、いくつかの新電力会社に候補を絞り込みました。
選定のポイントは「調達している電力がどのように発電されたものか(電源構成)を情報公開しているか」、「電源構成において、再生可能エネルギーが最重要視されているか」、「学校の環境教育に何らかのメリットが期待できるか」、「電気料金は適正か」を重視しました。
各社の比較表を作成し、「学校の電力を考える会」メンバー、理事会、教師会とともに検討しました。そこで、太陽光発電や木質バイオマス発電等の再生可能エネルギーの調達比率100%を目指している、市民の出資により設立された小規模な電力会社のグリーンピープルズパワー株式会社を選択しました。
なお、電力会社を切り替えた後も、学校に送られて来る電気の品質が変わるわけではなく、停電等のリスクが増えたり減ったりするものでもありません。電気料金については2019年10月の切り替え以来、これまでより若干下がり、思いがけず経済的効果もありました。