大人が学び、支える学校

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親が学校づくりに関わる

東京賢治シュタイナー学校では、子どもたちにとって必要な教育をつくり出していくために、子どもを真ん中において、教師だけでなく保護者(親)も教育と運営に責任を持ち、支えていくことを大切にしています。

学校の創設から20年以上が過ぎ、時代の流れとともに学校と親の関わり方も変化してきました。しかし、どの時代にも親たちの積極的な働きがあったからこそ、今の学校の姿があります。
これからも、親と教師がともに話し合い、力を出し合うことで、次の時代を切り開いていきます。

なぜ親が関わるのか?

親が変わると子も変わる

親の活動(お団子焼き)

東京賢治シュタイナー学校では、常に親たちが力を合わせて、工夫しながらさまざまな活動を生み出しています。
親が積極的に学校づくりに取り組んでいる姿を子どもたちが見ることは、無意識のうちに、学びに積極的に取り組む姿勢につながり、子どもにとっても大きな成長の助けになります。
卒業生で、「この学校では親の関わりを通して、『つくる力』をもらいました」と言った生徒がいました。これはまさに、親の『つくる力』が子どもに伝わっていった結果です。 

昔の社会では、親が仕事に取り組む姿を子どもが見て学ぶことができました。農業や左官といった、大人が何かをつくる様子を見ることは、子どもにとって「これこそが仕事なんだ」という体験として深く浸透していきます。
同じように、親が校庭の草木の手入れをしたり、校舎の修繕をしたり、イベントの裏方として活躍する姿を、子どもたちが間近でみることができるのは、とても教育的な意味があります。

親の活動(大工)

親も成長できる場所

親の活動(餅つき)

親が学校づくりに関わることは、親自身の学びや成長にもつながります。
子どもたちのために活動をしていくことの喜びや幸せを感じる一方で、親同士でぶつかり合ったり、教師とうまくいかなかったり、泣いたり笑ったりの日々が続くことがあります。
その繰り返しの中で、親が親として、大人としてさらに成長し、学校全体が新しく生まれ変わっていきます。
関わる中でいろいろなことを学びながら、親も成長し、学校も支えられることで、ともに成熟していきたいと考えています。

親の活動・学び

親の活動

本校には多種多様な活動や仕事があり、親の関わり方も様々です。それぞれ得意なことを活かして役割を担ったり、興味のあることを企画したりと、やってみたいことを見つけて喜びを持って取り組んでいます。
また、お互いの状況を理解し合い、それぞれができることで関わることを大切にしています。

日々の学びを支える

朝の校門見守り、教室の大掃除、教材の管理、プール・シャワーの設営など

学校全体を支える

イベントで販売するお菓子づくり、校舎の修繕、校庭の植栽、IT、広報関係など

親の学び

親の学び

本校では、すべての親が受けられる「シュタイナー教育講座」が定期的に開かれています。年7~8回実施する公開講座、全学年合同での学びの場になっています。また、自宅でも学べるように、音声講座も配信されています。
シュタイナー教育をより深く理解することで、家庭での子育てにも活かすことができます。家庭でもシュタイナー教育の考え方を指針にすることで、子どもにとっては学校と家庭がつながって感じられるはずです。

また、親と教師、子どもの距離が非常に近いのも、本校の特徴です。何かあったらすぐ教師に相談することができ、親と教師が一緒に子どものことをとことん考えています。
月に1回、教師と親が集まる「クラス会」が開かれ、クラスの様子や、子どものよりよい成長のための様々な課題について話し合います。

シュタイナー教育の根底にある、人間の成長に関する共通の理解があれば、その時々で何が起きても、親が一人で悩んだり、あせったりする必要がなくなります。まずは親が気持ちの面で慌てないことが、子どもの安定にもつながるのです。

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