オープンスクール2024 6月1日 開催(要予約)

私たちが目指すもの

私たちは、どんな時代、どんな環境でも、自らの世界を切り拓く力を育むことで
「真の自由を探求する人間」となることを目指しています。

本校のロゴ。子ども(黄色)を真ん中に、教師(青色)と親(赤色)が見守る様子を描いている。

人はみな、自らが天から授かっている内なる力を持っている。

一人ひとりが決して比較し合うことなく生き、自らが天から授かっている内なる力、才を発揮し、この地球上に存在するあらゆるものとつながりあって、自らの目標を見定めて生きていくために、真摯に学び続けることのできる場、「真の自由」を探求する場を、大人の責任として、作り出したい。

創設者 鳥山敏子

学校の特徴

自由への教育

子どもの成長段階を深く洞察したシュタイナー教育の授業カリキュラムは、本当の自分の目標を見つけ、自分の力を存分に発揮する「自由への教育」です。
からだ・こころ・あたまを使っていきいきと活動することで、調和のとれた「真の自由」を探求する人となることを目指しています。

豊かに広がる芸術と実践教育

本校では、多彩な芸術の授業を行っています。芸術活動によって人間の心とからだに美しい調和が生まれ、生徒一人ひとりの個性がより広がります。
また、からだを使った実践教育も低学年から高等部まで続きます。3年生の米作りから高等部の農業実習・職業実習などを経て、実生活と結びついた自ら行動する人間を育んでいきます。

子どもが真ん中にあるコミュニティ

子どもは12年間クラスを共にし、じっくりと人間関係を構築していきます。同じクラスの友だち、教師だけでなく、上級生や卒業生、そして親たちとの関わりが、子どもたちの成長に大きく関わります。
子どもと大人の関係はもちろん、大人同士の関係も大切にしています。大人のための学びの機会、クラスや学校運営への参加の機会が日常的にあり、すべての活動が子どもにとってよい教育環境につながっています。

学校名の由来

本校は、「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」などの作品で知られる宮沢賢治の精神を柱とした、大人・青年の学び場「賢治の学校」が前身となって始まりました。
農学校の教師でもあった宮沢賢治は、「人間が『本当の自分』を持った時、他の人と本当につながれる社会的能力を持ち、その意識が未来の社会を形成していく力に進化する」という考えを持っていました。

世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない

宮沢賢治

この宮沢賢治の人間観や共同体に関する思想は、同じ20世紀初頭に西ヨーロッパで活躍した思想家、ルドルフ・シュタイナーと通じるものがありました。
ドイツで始まった「シュタイナー教育」は、「自分の人生の課題を見つけ、他の人間を思いやる自立した人間を形成すること」を目指し、人間観や発達論を踏まえた教育を実践していました。

1990年代後半、「賢治の学校」を、子どものための学びの場にしていきたいと考えていたちょうどその頃、日本にもシュタイナー教育が広がり始めていました。

そこで、宮沢賢治の精神と通じるものがあり、かつ体系的なカリキュラムが確立されていたシュタイナー教育を、教育の柱としていくことになりました。

現在の学校名「東京賢治シュタイナー学校」には、宮沢賢治とルドルフ・シュタイナーの二人の理念を受け継ぎ、日本の風土・生活に根付いたシュタイナー教育を実践していきたいという想いが込められています。

学びの環境

本校の校舎は、東京都立川市の多摩川沿いにあります。
多摩川周辺の豊かな自然による生物の多様性は、小中学部の子どもたちの学びを豊かに支えてくれます。
電車で30分ほどで都心にアクセスできるため、充実した文化・社会ともつながりやすく、特に高等部の子どもたちの視野や活動の場を大きく広げてくれます。

多摩川の青い流れ
多摩川の青い流れ