12年生 卒業研究論文発表会を終えて

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2019年7月13日から三日間、12年生(高校3年生)20名の卒業研究論文発表会が行われました。

各生徒のテーマを大雑把に言うと、

自分の生い立ち、食べ物、左利き、
言葉、声、自分という存在、
多様な性、時間、暴力と環境、
音響、演技、マジック、ゴミ問題、
自転車問題、国際協力、仮想通貨

でした。

「問いとわたくし」という観点が
どれにも入っていたことが印象的でした。

発表をする生徒。テーマに基づいた内容の実践、質疑応答も行います。

実践では、マジックを披露する生徒もいました。

一年前から始まったテーマ選び。
いくつものテーマの中から
自分が本当に向き合いたい、
一年間かけて継続して取り組みたい
テーマを考えました。

わが子はゴミ問題。
現状を調べていくうちに
彼の危機意識がどんどん変容し、
「プラスチック問題」へと関心が絞り込まれていきました。

そこから

「自分はどうすればいいのか」、

「どうすればより多くの人と問題を共有して、
この地球を救うことができるのか」、

という問いが現れてきました。

そして、
使い捨てプラスチックを介さないで
食料品を手に入れて、
家庭からでるプラスチックリサイクルゴミを減らしました。

また、
雑誌社に投稿して
より多くの方に考えて行動してもらう
きっかけ作りなどをしました。

そこから、
さらに出てきた問題を解決するには
どのような社会になるとよいのかを考え、
使い捨てプラスチック製造に
生産税をかければいいのではないか
という結論に至りました。

毎日、毎日論文を書く作業が続きました。
眠くても、他の授業の課題があっても、
とにかく地道な作業が続きました。
投げ出さない彼を見て、
すごい意思の力だなと正直驚きました。

別室には卒業論文が展示されました

実は同時期に、同級生の卒論のビデオ作りにも出演し、
毎日撮影や録音にも取り組んでいました。
眠る時間を削ってでも
打ち込めることがある彼らを見ながら、
期限に間に合うのか?という心配と同時に、
さわやかな気持ちになりました。

思考、感情、意思すべてを
総動員して取り組んだ、
自分達の卒論だった思います。

最終日、発表を終えた12年生たち。

テーマが違っても、
それぞれの発表までの過程が、
自分と向き合い、
世界を見つめる時間になったことでしょう。

ブラボー12年生!

12年 保護者

8月16~18日の企画展in渋谷「世界が変わる学び~シュタイナー教育100周年~」では、高等部生徒の発表や卒業生の座談会が行われます。ぜひご来場ください。

シュタイナー学校OB座談会「僕たちが今、思うこと」(無料)
8/17(土)15:30~17:30 
シュタイナー学校OBが集まり、学校生活を振返り、語るフリートーク。卒業して社会人になった彼らの生の声をお届けします。

全国シュタイナー学校高等部合同公演(無料)
8/18(日)16:00~17:30
全国のシュタイナー学校の高等部生徒が合同で公演します。このために全国から集まって練習を重ねてきました。オーケストラ、オイリュトミーを披露します。

 

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