11年生 英語劇「Our Town(わが町)」(2016/12/17上演)
2017年、明けましておめでとうございます。
昨年のことになりますが、高等部11年の生徒たちが、英語の授業の一環で、アメリカ演劇を代表する不朽の名作「Our Town(わが町)」:Thornton Wilder(ソーントン・ワイルダー 作)を演じました。
舞台は、米国ニューハンプシャー州の架空の田舎町。
どこにでも起こりうる平凡な日常の出来事で物語は始まります。
簡素な机や椅子だけの舞台装置なため、時にはパントマイムのような動きを使い、日本人である彼らがアメリカ人になり切って、特徴的なしぐさや表情を交えながら、個性豊かに演じていました。
英語の演技となると、いつもと全く違った表情(いきいきとしている!?)が出る生徒もいて、本当はアメリカ人として生まれたかったのでは・・・!? と思うほどでした(笑)。
この劇の最後の幕で、登場人物の一人である女性が亡くなり、死者の世界に入ります。
彼女は、生前の生活を振り返ることを望み、自分の若き日のある誕生日を選び、その時を再体験します。
そこには懐かしく美しい町の風景があり、家族との日常生活の素晴らしさに感動を覚えます。
しかし、家族たちは日々の慌ただしさに気を取られ、お互いの目を合わせることもままならないことにも気づき、深い悲しみを覚えつつ死者の世界に戻ります。
地球上の全ての人たちに、等しく与えられている時間は、どのような時であれ、あちらの世界から見れば、輝いているのかもしれない・・・。
人生の本当の意味を、ひとつひとつの出会いの意味を、その経験の全ての意味を知りたくなりました。
そして、人生を終えた後、私たちはどこへ向かっていくのでしょうか?
生徒たちが演じる姿は、それぞれに個性豊かな輝きを持っていて、感涙しました。
人生という舞台を与えられた私たち、親も負けずに頑張りましょう!!!
(11年生保護者)
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