本校では、ドイツで発祥したシュタイナー教育を実践しており、シュタイナー学校の国際連盟である「自由ヴァルドルフ連盟」から認定を受けています。
シュタイナー教育とは
シュタイナー教育とは、ルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)の人間観に基づいた教育実践の総称です。
シュタイナーは哲学博士でありながら、思想家として教育、芸術、医学、農業、建築などの多方面に影響を与えました。
1919年、ドイツで最初のシュタイナー学校(ヴァルドルフ学校)が誕生しました。現在では世界70カ国以上に約1300校のシュタイナー教育を実践するスクール(※1)があります。
日本国内では学校法人となった2校を含む、7校の全日制学校(※2)が開校しています。
シュタイナーは教育理念をこう言っています。
「子どもの魂の中にあれこれいろいろなものを注ぎ込んではなりません。そうではなくて子どもの精神の前に畏敬の念を持つのです。この精神は自分自身で成長していきます。私たちの責任は子どもたちの成長を妨げる障害物を取り除き、その精神が自分自身で成長するきっかけをつくってあげることなのです」
シュタイナー教育は、一人ひとりの個性を尊重し、個人の持つ能力を最大限に引き出す教育です。
知識の習得だけでなく、全身を使って豊かな心を育みながら生き生きと学ぶ中で、生徒自らが自分の能力を発展させていきます。
※1 2022年時点,Waldorf World Listより
※2 2022年時点,日本シュタイナー学校協会より
子どもの成長に合わせた一貫教育
シュタイナー教育は、「自由への教育」と呼ばれ、「自由な自己決定」ができる人間を育てています。
シュタイナー教育では、人間の成長を7年周期で見ていきます。
0歳〜7歳は、からだをのびのび動かすことで意志の力の土台を育む時期。
7歳〜14歳は、心をたくさん動かすことで感情の土台を育む時期。
14歳から21歳は、頭をしっかり動かすことで思考の土台を育む時期。
このそれぞれの成長の段階に重点をおいた教育カリキュラムになっています。
知識や思考力を育てるのは早ければ早いほどよいという考え方ではなく、からだ→心→頭の順番に育てることに重点を置いています。意志と感情と思考がバランスよく調和し、自由に力を発揮できる人へと成長していきます。
同じ人間観に基づいた教育を実践するために、本校では0歳からの保育園・幼児部での教育、および1年生から12年生(高校3年)までの一貫教育を行っています。